未経験でも薬剤師さんはさすがですね!!

この前病院の内科へ受診してきました。

わたしの行く内科では、内科にある血圧計で血圧と心拍数を測り、測定の紙を受診時にお医者さんにわたすことになっています。
2台血圧計がありますが、患者さんはたくさんいるのでどちらの血圧計もずらっと待つ人の列ができてしまいます!列の様子を見て空いてきたらわたしは並ぶようにしています。

「あっ、空いてきたラッキー♪」と血圧計の列に並んだのですが、びっくり大逆転が起こりました。
わたしの前の血圧を測っていた方があまりよくない測定値だったのだと思います。測定後の紙を見て顔をしかめ、もう一度測り直し始めました。
2度目の測定が終わり、「わたしの番かな!」と思ったんですが、また測り直し始めました。「あれれ、また測るのかな?」と肩透かし。

その後も何度も測り直し、なかなか自分の番が来ません。隣の血圧計では次々に測り終えています。
「わーん!あっちの血圧計に並べばよかった…!」とちょっと後悔。
しかし、あれだけ測り直すのはきっと今回の受診で血圧が引っかかるとまずいことがあるのでしょう。検査結果が良くないときのショックな気持ちもわかります。一生懸命測り直す姿を見ていると、「いい数値が出たらいいね。次こそ頑張って!」といつの間にか応援する気持ちが出てきました。
6回目ほどで測定が終わりました。いい測定値が出たことを祈ります!

こうしてわたしも血圧も測り終えて一段落!
しばらくすると今度は採血してほしいとのこと。採血室へ行くとここも順番待ちでした。
驚いたことに、採血窓口みたいになっていて電子掲示板に「○番窓口で△番の番号札の方どうぞ」と表示されます。採血の窓口あるんだ、まるで銀行みたいだなぁ!と面白く感じました。

採血、何才になっても慣れません…。採血怖いです。
どんなに看護師さんが上手に採血してくれても針の痛みに集中しちゃって…。怖い、痛い、と思って採血しちゃうから余計に痛く感じてしまうのかも。

「は~い!大丈夫ですよ。リラックスしてくださいね!」と優しい笑みの看護師さん。しかし、わたしの心は恐怖でマックスです。
ブスッ。
刺されたとき「わーっ!刺された~っ!怖い!」とそのことで頭がいっぱいでした!
やっぱり、まだまだ採血に慣れませんでした。

なんだかんだで採血も終わり、受診も終わり、帰宅。
あの血圧測り直した人は無事に受診終わったかな?いつか採血が怖くなくなったらいいなぁと思い浮かべました。

これなら看護師さんではなく薬剤師さんに採血してもらえばよかった。
薬剤師さんはお薬のプロ。未経験でも十分通用します。薬剤師求人未経験でも採用されると思いますよ。

バーミヤンの前から

ファミレス看護師となり、当時はICUで働き始めました。まだまだ2年目の秋頃の話です。

特に高度な看護アセスメント能力を要求される心臓外科看護、そして脳外科看護。1年目から大好きな心臓外科のop直後を担当することが多く、慣れてきた頃から、脳外科患者さんも担当することが多くなってきました。

そんなある日の準夜勤で、初のリーダーをすることになった日のことです。出勤して、まずはそれぞれのスタッフがライン、ベッド周りのチェックに回り、それを全てリーダーが更にチェックして回ります。次の日、クモ膜下出血によるop予定だった40代の男性患者さんがいました。声掛けしながら状態を観察しつつ、何よりも血圧コントロールを図り、何事もなく明日のopに繋げることが最重要であることを頭に描きながら過ごしていました。

そうこうしていると、この患者様からの訴えが少しずつ増えてきました。暑い。少し外に出たい。ちょっとでいいから外の風を吸いに行きたい・・・などと。訴えに傾聴しながら、なんとか安静が保てるようにコミュニケーションを取りました。しかし、思いとは裏腹にどんどん訴えが多くなり、患者様の口調が荒く変化してくるのが分かります。これ以上いくと暴れ始めるかもしれない、と脳裏によぎりました。スタッフ3名が取り囲み様子を見つつ、1人が当直医に相談する対応をしました。

すぐに当直医が来てくれ話をしますが、更に興奮状態となります。当直医の指示で精神安定剤を何とか筋注しようと試みるがすぐに気付かれてしまい『そんなことして俺をどうしようっていうんだ!』と更なる興奮状態へ。『お願いだから、外に行かなくていいから、そこの窓を数センチでいいから開けて少し外の空気を吸わせてくれ。そしたらもう諦めるから。』と。

その言葉にスタッフ一同顔を見合わせた。1cm位開けて吸わせてその間4人がかりで寝衣を掴んで逃げない様にしようと話し合いそうする事に。それで落ち着けば問題ないだろうと。ゆっくり5人で窓辺へと。1cm程の隙間へ顔を押し付けて外の空気を吸っている。スタッフ4人は手と足と寝衣を掴みこれで落ち着くだろうと皆が思った瞬間。窓をガッと開けたかと思ったら浴衣からスルリと手を抜き2階のこのICUの窓から飛び降りた。ジャリっと大きな音がした。急いで窓から見下ろすとT字帯1枚の裸の患者様が砂利の上をシャリシャリ音を立てながら走って行った。

咄嗟に連れ戻さなければ!とスタッフに追いかけて連れ戻してくるから当直医、主治医へ連絡してほしい、後はここをよろしくとすぐ外へ飛び出した。外へ行くとコンビニに入るT字帯一丁の男性の姿が。コンビニに入るともういない。店員さんに尋ねるとパンツが欲しいと言われた、でもお金がないとも。『売れません』と答えるとすぐに出て行ったと。

すぐに外に出ると今度はタクシーに乗り込む姿発見。すぐに別のタクシーを捕まえて前のタクシーを追って欲しいと頼んだ。タクシーに追いつき追い越しタクシーを止めさせる。それが丁度バーミヤンの前だった。雨が降り始めビジョビショになりながらT字帯一丁の男性とナース姿の私との交渉が始まった。

『いいから帰れよ』と言われ、このままでは・・・と、フっと浮かぶアイディア。
突然泣き真似をして病院に帰れないと嘘泣きを始めてみた。そしてフっと見るとバーミヤンの中からお客さんがみんな見ている。

『分かったよ。病院まで送ってくから。』と病院まで一緒にタクシーに乗った。病院にタクシーが止まると丁度主治医が病院の前で待っていた。opしなくて帰ってもいいよ。でも命の保証はないからね。数秒後患者様の口からは『分かりました。op受けます。』と、元通りさっきまでいたベッドに横になったのでした。

主治医からは手を握られ本当にありがとうと言われた。翌日opを受け無事完治して退院された。退院する時このお話をしてみたら全く覚えていなかった。とにもかくにも無事に退院されてたのが何よりでした。